実際のところ,
それは単に自分はそうしていますと言うだけの事柄ではありません。
大切なのは実際に行動することです。
あなたはどんな政府を本当に信頼していますか。
あなたは信心深い方かもしれません。
しかし,そうだからといって,神による政府を支持していることになるでしょうか。
多くの人は何らかの宗教団体に所属していますが,
それでも性的不道徳を行なったり,
うそをついたり,脱税をしたり,
その他の不法行為をしたりしています。
聖書の禁ずることを行なっているそうした人々は神の支配権を支持していると言えますか。
もちろん言えません!
そういうことをしない人たちもいます。
しかし,政治に干渉したり,
流血の罪を負う古い体制に神の祝福を偽善的に祈り求めたりする
教会の成員として引き続き留まっている人は,
確かに神の側にはいません。
また,必要な変化をもたらす神の王国を待ち望む代わりに,
暴力をもって人間の政府の転覆を図ろうとする人々もやはり神の側にはいません。
聖書の証拠は,神の政府が今や近づいたことを示しています。
いま積極的な行動を起こしてください
神の政府を十分支持するためには,その律法と目的を学ばねばなりません。
多くの人々は人間による支配の失敗を認めながらも,
神の王国を支持することをなお躊躇しています。
なぜですか。なぜなら神とその目的に関し,
答えを必要とする疑問を持っているからです。
人間はおよそ6,000年間サタンの影響のもとで,
地を自分たちの方法で支配する努力を試みることが許されてきました。
今日,私たちはその結果を見ています。
神は人間の失政と地球の荒廃を終わらせるという目的を表明しておられます。
そのみ言葉はこう予告しています。
「天の神は,決して破滅に至らされることのない一つの王国を建てられます。
……それはこれらの王国をすべて打ち砕いて終わらせ,
それ自体は定めのない時まで立つでしょう」
その来たるべき衝突に際しては,
神の王国をしっかり支持する人たちだけが生き残ることを期待できます。
その王国は神のみ子イエス・キリストの導きのもとで天から支配する現実の政府です。
その政府は生き残った人類のために何を行ないますか。
それは人間が決してなし得ないことを成し遂げます。
人類は,
『その槍を刈り込みばさみに打ちかえ,彼らは戦いのことをもはや学びません』
「もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない」
おのおの『自分のぶどうの木やいちじくの木の下にすわり,
だれも彼らを恐れさせる者はいない』
これらは驚くべき約束ですが,
あなたはそれに劣るものを神による政府に期待しておられますか。
神の王国はそうした事柄を成し遂げます。
なぜなら,罪を根絶し,
人類をサタンの支配から解放する力と手だてを有しているのは神の王国だけだからです。
「人が人を支配して傷つけ」てきたことに,
あなたは同意なさるでしょう。
これは聖書が述べている事柄です。
神の律法や助言を無視する人間による支配の結果を,
あなたは見ておられるのです。
しかし,このことにはなおそれ以上の事柄が関係しています。
世界の状態はまた,
目に見えない源からの支配をも反映しています。
それはどうしてですか。
なぜなら,
人類の諸問題を解決しようとする誠実な人々があらゆる努力を払っているにもかかわらず,
事態は悪化の一途をたどっているからです。
あたかも舞台裏から邪悪な首謀者が人類の物事を巧みに操って,
全人類をいや応なく大災厄に引き込もうとしているかに見えます。
実情はそうなのでしょうか。
聖書はそうであると答えています。
聖書は,
地上の諸国民とその支配者たちすべてが神に敵対する戦いに導かれていると説明しています。
だれに導かれているのですか。
神の主要な敵対者,
つまりイエス・キリストが「この世の支配者」と呼んだ者によって導かれています。
聖書は,
悪魔サタンと呼ばれる者が
「人の住む全地を惑わしている」邪悪な首謀者であると述べています。
霊感による神のそのみ言葉はまた,
サタンが
『全地の政治支配者たちを全能者なる神の大いなる日の戦争に』
集めていることをも述べています。
人間の支配者あるいは被支配者のどんな努力も,
今や迫ったその宇宙的な戦いの到来を阻止できるものではありません。
地球は,その気になればすばらしい住まいにすることができます。
ところが,人々は今や物価の急騰,
また生活上の最も基本的なもの,
つまり衣食住や燃料の供給の減少のために苦しんでいます。
都市は犯罪や貧困に悩まされ,
至る所で人々は腐敗や失政を見,
また地球は汚染のために巨大なごみ捨て場と化しつつあります。
現代のこうした窮地は地上の物事に対する神の支配の結果であると,
あなたはほんとうに考えておられますか。
中にはそう考える人もいます。
しかし聖書は,「真の神については,その道は完全です」と述べています。
私たちすべてを取り巻いている状態は,
そのような完全さを反映してはいません。
それには大きな変化が必要です。
今日,地を支配している,
人間の諸体制は,
取り除かれなければなりません。
なぜですか。
なぜなら,それら諸体制は,
凶悪な犯罪や汚染に対処できないばかりか,
戦争や腐敗をもたらして,
命ではなく,死を助長しているからです。
その上,何百万もの人々は,
経済体制の“わなに掛かっている”と感じており,
また挫折感を感じ,
人生には真の目的がないのではなかろうかと考えています。
そのような人にとって人生は,聖書が言うように,「みな空であって風を捕えるよう」なものなのです。
明らかに,新しい体制,
つまり全人類の新たな出発が必要です。
しかし,だれがそうした健全な,
新しい環境を生み出すことができるでしょうか。
人間はだれも,あるいは一群の人間といえども,
そうすることはできません。
何千年もの歴史が証明するとおりです。
ただ神だけができます。
聖書のなかで,神は,
人類の『政治上の王国をすべて打ち砕いて終わらせ』,
『地を破滅させている者たちすべて』を滅ぼす,
堅い決意を述べておられます。
そのようにして,神の新秩序のための道が開かれます。
しかし,それが間もなく起きると,考えることができますか。
確かにできます!
最初の世界大戦の勃発以来,
この世代の人々が見てきた,
悲惨な状態は,
聖書がこの事物の体制の終わりの日を特徴づけるものとして予告していた状態にほかなりません。
聖書はまた,
次のような保証をも与えています。
『これらの事が起こり始めたなら,頭を上げなさい。
あなたがたの救出が近づいたからです。
これらの事がすべて起こるまでは,この世代は決して過ぎ去りません』
それにしても,
現在の世の体制が除去されるとはいえ,
同様の窮境に二度と陥らずにすむよう,
人類を守るものとなるのは何ですか。
基本的な問題は,
人々そのものにあります。
人々は不完全で誤った欲望や利己的な性向に苦しめられており,
だれひとりとして病気や死を免れることはできません。
そうした事柄が除かれて初めて,
いま直面している,
人を失望させる状態に再び陥ることなく,
命を享受できるようになります。
神はそのための解決策をも持っておられます。
十九世紀前に,
神がご自分のみ子,
イエス・キリストを地に遣わされたのは,そのためでした。
イエスは人類から不完全さや病気や死を除くための基盤として,
ご自分の完全な命をお与えになりました。
イエスが病人を癒したり,
盲人に視力を取り戻させたり,
死人をさえよみがえらせたりしたことは,
歴史上の事柄として記録されています。
その上,イエスは,今や間近に迫った神の新秩序を指摘されました。
その時が到来すれば,
全人類のためにそうした事柄が行なわれるのです。
その新秩序では,
生活は本当に満足を与えるものとなります。
聖書が示すとおり,
神はとこしえに続く「平穏と安全」をもって人類を祝福してくださいます。
人々は,「自らの勤労の実を享受し,
むだに労する」ことはありません。
神の政府は人々に義の道を教え,
その結果,
本当に全人類は互いに愛し合うようになります。
人々は命を,
しかも充実した,
限りない命を「豊かに」享受することになります。
ですから,人生とは,
病気になり,疲弊し,墓に葬られてしまう,
ただそれだけのことだとして,
あきらめる必要がどこにありますか。
命には,
今ある以上のはるかに多くのものがあることを,事実は示しています。
あなたは,今の命以上のものを本当に欲しておられますか
確かに神は,
苦しみや挫折に満ちた生活よりもはるかに勝った人生を,
あなたに享受させたいと願っておられます。
ですから,神は本当に人を満足させる状態のもとで永久に続く命を差し伸べておられるのです。
地球それ自体,
全人類にとって生活がどんなに楽しいものとなり得るかを示す,
証拠を与えています。
神は地を多種多様な動物や鳥,
おいしい食物や美しい場所の満ちあふれるところとしてこられました。
神はまた,この地が暴力や圧政,
貧困や飢えのはびこるところとなった理由や,
そうした事柄がいつ終わるかを説明する,
書き記されたみ言葉をも,
私たちにお与えになりました。
神は,永遠の命を享受するようにとの招待を受け入れるよう,
人類に暖かく訴えておられます。
しかし,選択を行なえる,残された時間は,限られています。
『神は,だれも滅ぼされないよう望んでおられるので,
人類に対して辛抱しておられるのです』。
とはいえ,神の辛抱強さにも限りがあります。
もしあなたが神の辛抱強さに気づいておられるなら,
今あなたの前に開かれている機会を活用して,
神とその目的について学んでください。
イエスはこう言われました。
『唯一まことの神と神がお遣わしになったイエス・キリストについて知識を取り入れることが,
永遠の命を意味しています』
神のみ言葉,
聖書を読めば,
あなたがこの地上にいる理由,
またあなたに対する神の目的を学ぶことができます。
また,人は死ぬとどうなるか,
死人はどこにいるかをも知ることができます。
それに,既に亡くなった,
あなたの愛する人たちには,
どんな希望があるかをも学べます。
そして,現在でさえ,
神のみ言葉に見いだされる助言を適用すれば,
最善の生き方を享受できます。
老化の問題を専門に研究している医師は,
「何が老化を引き起こすかは全くわからない」と述べています。
それは遺伝的なものであることをだれでも認めています。
聖書もそう述べています。
しかし,聖書はさらに,それがどのように始まったかをも示しています。
わたしたちの最初の父親アダムが神に反逆したため,
わたしたちは不完全さと死をアダムから受け継いでいることを,
聖書は述べています。
(ローマ 5:12)これは単純に思えるかもしれませんが,
事実と合致しています。
わたしたちにとってさらに重要なこととして,
聖書はまた,
人類に対する神の最初の目的がこれから成し遂げられることをも示しています。
人体そのもののなかに,
人間は今よりもずっと長く生きるよう設計されたことを示す,
証拠があります。
人間の頭脳は,
現在の一生涯中に蓄える情報の10億倍―いえ,
それ以上の情報を吸収する能力があることを,
科学者は認めています。
地球上の被造物のなかで,
ただ人間だけが,
修得した知識をまとめ上げることができます。
人間だけが目標を立てますが,
目標を達成するには,
人間は時間を必要とします。
地上の生きとし生けるもののなかで,
人間だけが時間を気にします。
かめや樹木は,時計やカレンダーには無とんちゃくです。
確かに,たとえもっと長く生きることができても,
相変わらずお金の問題や犯罪,
貧困や不健康と戦う以外にないとすれば,
人生はあまり魅力のあるものではありません。
しかし,そうした苦しみのない地上で,
より長い命を享受できるとすればどうですか。
確かに,普通の人なら,だれでもそれを望むことでしょう。
聖書の示すところによれば,
神の最初の目的は,
ほかならぬこの地上で,
しかも苦しみのない世界で,
永続する健康と命を人間が享受することでしたが,
神のその目的は今も変わりありません。
このことを考えてみてください―
人はおよそ二十歳で,おとなになり,
その後の30年間,貴重な知識や経験を積み,
次いで年老いて弱くなり,ついには死んでゆきます。
人は70年か80年生き長らえるかもしれませんが―
ある巨大なかめは,150年以上生きます。
また,このセコイアの木は,何千年も生きてきました。
知性を持つ人間が,
理性のない動物や,
物を考えない植物よりも長生きをするとすれば,
そのほうがもっと筋の通った話ではありませんか。
あなたは何百万年も昔にいたサルに似た獣の子孫ですか。
それとも,人間の最初の先祖は神によって創造されましたか。
今日の学校の教科書はたいてい,
人間は獣から変わってきたと述べています。
そして今日の科学,歴史,哲学,そして宗教においてさえ,
わたしたちは進化が確証された事実のごとく扱われているのを見ています。
しかし,現代進化論の父とされる
チャールズ・ダーウインが「種の起源」の中で認めたことに注意してください。
「ここまで来る以前に読者の心には幾多の難問がわいているだろう。
そのあるものはきわめて重大であり,
それを考えるとき,
わたしはいまだに多少の動揺を禁じ得ない」。